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依存、非依存
SAPシステムでは、クライアント依存オブジェクトとクライアント非依存オブジェクトが存在します。クライアント依存オブジェクトは、各クライアントに固有のデータや設定であり、他のクライアントには影響を与えません。一方、クライアント非依存オブジェクトは、全てのクライアントで共通のデータや設定であり、特定のクライアントでの変更は他のクライアントにも反映されます。
依存オブジェクトと非依存オブジェクトの例
オブジェクトの種類 | 依存オブジェクトの例 | 非依存オブジェクトの例 |
---|---|---|
カスタマイジング | クライアント設定、伝票番号範囲、画面レイアウト、権限設定 | IMGアクティビティ(一部) |
マスタデータ | 顧客マスタ、仕入先マスタ、品目マスタ、ユーザーマスタ | 言語設定、国設定 |
トランザクションデータ | 受注伝票、出荷伝票、請求伝票、会計伝票 | |
プログラム | ABAPプログラム、汎用モジュール、BAdI、Enhancement Spot | |
テーブル系 | データエレメント | テーブル定義、ドメイン |
その他 | バリアント | トランザクションコード |
この表のように、クライアント固有の設定(環境設定や会社データなど)は依存、そうでないものは非依存となります。