SAPクエリとは
SAP クエリアプリケーションは、デフォルトで含まれていないレポートを登録する場合に使用します。SAP クエリは、SAP プログラミング言語 ABAP に関する知識が少ないユーザ、または知識を持っていないユーザ向けに設計されています。
SAP クエリでは、幅広い方法でレポートを定義したり、基本一覧、統計、ランク一覧などのさまざまな種類のレポートを登録することができます。SAP クエリは、クエリ、インフォセットクエリ、インフォセット、ユーザグループ、および言語比較の 5 つのコンポーネントで構成されています。
SAP ERPに標準搭載されている参照系の機能で、テーブル情報を一覧検索し、参照できるプログラムのこと。テーブルの必要な項目だけを参照することができる
ビューとの違い
ビューとは、、
テーブルからデータを抽出し、新しい仮想テーブルを作成するために使用されるデータベースオブジェクトのこと。
SAPクエリ | ビュー | |
定義 | データ抽出ツール | データベースオブジェクト |
作成方法 | クエリを記述 | クエリを記述 |
データ取得方法 | テーブル、ビュー、外部データソースから | テーブルから |
機能 | 複雑なクエリの実行、データの可視化、分析 | データの抽出 |
利用方法 | データベースへのアクセス権を持つユーザーが利用できる | データベースへのアクセス権を持つユーザーが利用できる |
インフォセット
インフォセットは、SAPクエリを作成するために必要なデータオブジェクトです。ここではデータ構造の定義を行います。テーブルやビューからSQLで自動的にデータを取得してデータ構造を作成しています。
また、インフォセットをユーザーグループに設定することで、特定のユーザーだけがデータにアクセスできる権限管理も行うことができます。
インフォセットの設定はトランザクションコードSQ02から設定を行うことができます。
クエリ
クエリはデータの表示設定が行われている場所です。どのように画面表示するかを設定できます。
クエリで、インフォセットとユーザーグループを設定します。これによって、誰に何の情報を表示するかを決めることができます。
クエリの設定はトランザクションコードSQ01から設定を行うことができます。
クエリには項目グループの中に項目があるので、インフォセットと項目が一致している必要があります。また、クエリ調整の機能を覚えておくと便利です。こちらは項目の型などの不一致を自動で調整してくれるためエラーを修正できます。
まとめ
参考資料